マイクロソフトが開発・提供しているスマホ向けOS「Windows Phone」。
2015年11月に「Windows 10 Mobile」が発売され、それによりWindows Phoneが注目を集めています。
この記事では、Windows Phoneの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
Windows Phoneについて
マイクロソフトは最初Windows MobileというOSを手に供していましたが、こちらは主にエンタープライズ(事業)やビジネス向けと位置付けられていました。
新たに一般消費者向けとして一から作られたモバイル用OSが、「Windows Phone」です。
2010年にWindows Phone7が発表されてから次々バージョンアップを重ね、2015年に最新バージョンである「Windows 10 Mobile」がリリースされました。
ちなみにこの名前、かつてWindows Mobileにあやかって付けられました。
Windows Phoneのメリット
ここでは「AndroidやiPhoneにはない」Windowsスマホだけが持つ「魅力」を見ていきたいと思います。
・スマホがWindows PCになる
これはWindows Phoneに搭載されている「Continuum(コンティニアム)」という機能の効果です。
かいつまんで説明すると、Windows PhoneをPCのように使える機能です。
WindowsスマホをTVやPCモニターに接続すると、Windows10のPCそっくりの画面になるというものです。
普段はスマホとして使いつつ、必要な時はPCとしても使えます。勿論マウスやキーボードも接続できます。
・Officeアプリが標準装備
Word、Excel、PowerPoint、OneNoteといった編集ソフト「Office Mobile」が標準装備です。
Officeの閲覧や編集作業が出来るので、外出先で編集する事も可能と仕事にはうってつけの機能です。
Continuumに対応しているので、Windows PhoneをプロジェクターやTVに接続して、プレゼンをする事も可能です。
・ファイル管理が簡単
AndroidやiPhoneでいうところの「ファイルマネージャー」アプリが標準装備されています。
これが意外に便利で、特にPCユーザーの方であればわかると思いますが痒いところに手が届く機能なんです。
ファイルのコピーや削除などの編集作業がとても簡単になります。
androidやiPhoneの場合はサードパーティ製のアプリに頼る必要があります。
Windows Phoneの場合は信頼のおける標準アプリとしてプリインストールされているので安心です。
・セキュリティが強固
今のところ、Windows Phoneはウイルスに感染する可能性が極めて低いです。
ウイルスに感染しにくい仕組みを取り入れていますし、シェアが低いお陰で攻撃のターゲットにされにくいです。
・AndroidやiPhoneからの乗り換えが簡単
標準装備の電話帳移行機能を使えば、今まで使っていたスマホから簡単に電話帳データを移行出来ます。
方法は簡単で、古いスマホでWindows PhoneをBluetoothで接続するだけ。
以前のスマホにアプリをインストールする必要もありませんし、ケーブルで接続する必要もありません。
Windows Phoneのデメリット
デメリットは主にシェアの低さに起因することばかりです。
ですので今後利用者が増えてくれば改善される可能性が高いです。
・アプリが少ない
Windows Phone最大の弱点、それはアプリの少なさです。
現在、AndroidやiOS(iPhone)はアプリの数が100万種類以上あります。
Windows Phone用のアプリは38.5万と半分以下しかないので物足りなく感じます。
特にゲーム系が弱いようで日頃スマホでゲームを楽しんでいる人にとって乗り換えのメリットは少ないでしょう。
ただしLINEやTwitterなど主要なアプリには対応していますので、そうたくさんアプリを入れない人であれば問題はありません。
・端末が少ない
Windows Phoneの国内正規モデルは長らく存在しませんでした。
しかし2015年6月に4年ぶりの国内モデルであるMADOSMAQ501が発売され、国内で選べる機種は徐々に増えつつあります。
今後に期待、というところです。
・機能的な問題
国内で販売されているWindows 10 Mobile搭載機種はいずれもSIMフリースマホであり、大手キャリアであるドコモ・KDDI・ソフトバンクから販売されている機種はありません。
キャリア独自のサービスを頻繁に利用している人は不便さを感じる可能性があります。
また機種によって「おサイフケータイ」などの便利機能が備わっていないものもあるので、購入時にはしっかりとスペックを確認しておく事が重要です。
まとめ
アプリの少なさや機能的な問題からWindows Phoneにはまだまだ正直半信半疑といったところです。
今の端末に満足されているなら、無理に変更する必要はないかと思います。
しかし、そのポテンシャルは決して低くなくメリットも多いのでデメリットの原因であるシェアの低さが改善されれば、他のOSにも引けを取らないものとなると思います。
一応、現在でWindows Phoneがセット購入出来るMVNOもあります。
大手であるソニーネットワークが取り扱うnuro mobile
どうしても取り扱っているMVNOは少ないので、Windows Phoneがセット購入できる格安SIMは貴重な存在です。
まあまあ参考までにということで。笑
では、貴方のスマホライフに幸あらん事を!